ヘレス横丁Duende de Jerez

シェリーとフラメンコのふるさと、アンダルシアの 町ヘレス・デ・ラ・フロンテーラより、日々のあれこれを発信します。

EL ROCIO

パケーラ・デ・ヘレス

こんにちは、Ayaです。

ヘレス出身の国民的歌手、パケーラ・デ・ヘレスが亡くなってから、2024年4月26日で20年の節目を迎えました。地元では、彼女を偲んでさまざまなイベントや講演会が行われています。

 

パケーラは、Cerrofuerte通り20番地に、プラスエラ地区の魚屋メンデス一家の娘として、スペイン内戦勃発前夜の1934年に生まれました。

生家には、記念のプラカードが

小さい頃から頭角を表し、わずか16歳で初のレコードを録音。

「ブレリアの女王」と呼ばれるパケーラですが、他にも、ファンダンゴ、シギリージャ、タンゴなど、カンテ・ヒターノは何でも歌いこなしました。さらに、スペイン歌謡(コプラ)でも頭角を表し、特に、ヘレス出身の詩人アントニオ・ガジャルド・モリーナとのコンビで数々のヒット曲を産み出し、国民的歌手の座に君臨しました。

中でも代表的なのは、「Maldigo tus ojos verdes」 ↓youtu.be


亡くなる2年前の2002年、小松原庸子先生の招聘のもと、日本でも歌っています。
(日本新国立劇場「大地と炎」)

その時の様子がドキュメンタリー映画として記録に残っていて、YouTubeでもご覧いただけます。テレビに出演したり、JR線に揺られる貴重なパケーラ様の姿が見れます(´▽`)↓

 

youtu.be

アンダルシア・フラメンコ・センターでは、今年の10月頃まで無料の展示会を開催しています。

マノロ・カラコールやローラ・フローレスらとの貴重な写真の数々
出生証明書や新聞記事、なんとパセオフラメンコも!
お衣装の数々

没後20年という月日を経てなお、その存在感は健在なようです。

ではまた!


参考文献「De Jerez y sus cantes 」José Maria Castaño (Almuzara2007)

ヘレス道きわめ隊