ヘレス横丁Duende de Jerez

シェリーとフラメンコのふるさと、アンダルシアの 町ヘレス・デ・ラ・フロンテーラより、日々のあれこれを発信します。

EL ROCIO

樽の中のシェリーの棚卸方法

こんにちは。

これから1年かけて、ボデガとブドウ畑の1年の作業もお届けしていきます!

私はBodegas Faustino Gonzálezという
1972年創業のヘレスにある家族経営の小さなボデガにいます。https://bodegasfaustinogonzalez.com/


ヘレスにブドウ畑を持ち、パロミノとペドロ・ヒメネス種を栽培。
手摘みで収穫し、昔ながらに古樽で発酵。作業も全て手作業で行っているボデガです。

 

本日は、棚卸(INVENTARIO)について!

先週末は年に1回の棚卸でした。

シェリーの熟成には通常アメリカンオーク樽が使われています。

色々なサイズがありますが、主にボタ ゴルダ(約600リットル) 使われており、

樽一杯にシェリーを詰めこみません(理由は後日に!)


さて、"Aspilla(アスピージャ)"という計量道具を使って、

樽の中のシェリーの量を計っていきます。

↓アスピージャ

↓メモリがついていて、@アロバ(Arroba)という単位を使います。
 1@=16.66ℓ 
↓樽に突っ込み、引き上げる

 

↓濡れている部分を計測

 

蜘蛛の巣にまみれながらの地味~な作業。
↓計ったら樽にチョークで記入していきます。

例えばこの樽は24@。約398リットル入っております。

この樽に書いてある情報は、
*Sra Fino …フィノ(シェリーのタイプの名前)のソレラSolera。

※ソレラとは一番年数の古いシェリーが入っている樽で、床(suelo)近くにあるので、

 ソレラsoleraと呼ばれています。ソレラの樽からボトリングしていきます。

*1/62・・・フィノのソレラが62樽ありますよということ
*上に書かれている33は・・・樽NO
*右上の24・・・24@(398リットル) 樽の中のシェリーの量です。

作業の合間にはガソリン補給!😋

 

ではでは、また~!

Momoko

 

 

ヘレス道きわめ隊