ヘレス横丁Duende de Jerez

シェリーとフラメンコのふるさと、アンダルシアの 町ヘレス・デ・ラ・フロンテーラより、日々のあれこれを発信します。

Las Fiestas de la Vendimia 8月29日~9月13日

Bodegas Blanca Reyes

この日は、近所のボデガ「Bodegas Blanca Reyes」で、コロンビア人の友人、
マリアちゃんと一緒に作業をしました。

棚卸しをしながら、樽の中のシェリーを試飲していく作業です。
約3年間、ほとんど手つかずだったシェリーは、静かに熟成を重ね、
すばらしい味わいになっていました。
フロールもたっぷりと張っていました!

今日は、このボデガの歴史を少しお話しします。
ヘレスのソル通りにあるボデガ「ボデガス・ブランカ・レジェス」。
このボデガは1884年、フランシスコ・エスピノサ・デ・ロス・モンテロス
によって創業されました。
現在のオーナーはマリア・ヒメネスさんですが、ボデガは現在閉鎖
されています。
マリアさんの人生は、悲しみの連続でした。
彼女は二度結婚しましたが、最初の夫テルモ・モレノさんは、
マリアさんが妊娠3か月の時に交通事故で亡くなり、彼女は若くして
未亡人となりました。そのため、お腹の中にいた息子のテルモさんは、
父親を知らずに育ちました。
その後、マリアさんはこのボデガのアウレリオ・ブランカ・レジェス氏と恋に落ち、
結婚します。
しかし、その数か月後にアウレリオ氏も亡くなり、マリアさんは再び
未亡人となってしまいました。

ボデガを売るか守るか悩んだ末、マリアさんは息子テルモさんとともに、
ボデガを守り続けることを決意します。

アウレリオ氏は、ワイン造りやビジネスについて継子のテルモさんに教える
時間がほとんどありませんでした。
しかし幸いにも、カパタスのラファエル・ガルシア氏
(ゴンザレス・ビアス社で47年間勤務)という偉大な師に恵まれ、
テルモさんは彼からシェリー造りを学んでいきました。
当時、このボデガはアルマセニスタ(熟成貯蔵ボデガ)でしたが、
2008年に熟成・輸出ボデガとなり、2011年にはボトリング販売を開始しました。
ボデガのシンボルは、ボデガ犬のグギーちゃんです。

ボデガはソル通りにあったことから、「ボデガ・ソル」とも呼ばれていました。
しかし2023年、最愛の息子テルモさんが闘病の末、53歳という若さで亡くなってしまいます。
今もなお、マリアさんは深い悲しみの中で暮らしています…。

現在、ボデガは売りに出されていて、
ヘレスの宝物の一つである、この歴史あるボデガを受け継いでくれる人が現れることを
願うばかりです。
最近では、多くの歴史ある建物がホテルやスーパー、ツーリストアパートへと姿を変えています。
このボデガだけは、どうかそうならないことを願っています。
テルモさんとマリアさんが守り続けてきたこのボデガの歴史が、これからも受け継がれ、語り継がれていくことを心から願っています。

故テルモ・マヌエル・モレノ・ヒメネスさん

By Momoko

向日葵とブドウとボデガの作業

こんにちは☀
連日ヘレスは40度近い気温ι(´Д`υ)アツィーですが、ありがたいことに湿度が低いので、
日陰に入れば意外と涼しく、生きていけます!
とはいえ、日差しは超強烈でして、皆さん日中はシエスタタイムでお家で過ごします。
そして、少し涼しくなる21時頃から、人々は夕涼みで外へのそのそと繰り出し、
バルのテラスはそんな人たちでいっぱい。スペイン流の夕涼み🍻
青空の下では向日葵が咲き乱れ、

ブドウも、炎天下の中、スクスクと育っております😊

昨年の収穫は最悪でしたので、今年こそみんな病気せずに立派に育ってほしい!
先月ボトリングを行ったので、この日は体力勝負の継足し作業。

↓このJarra(ステンレス製の容器)には12.5ℓのシェリーが入りますので、かなり重い!

手作業で継ぎ足していくので、中年の体には堪えます~!

私は下の段だけで精一杯💦

継ぎ足したら、サンプルをとって成分分析しに持って行きます。

そして、ヘレスの夏は乾燥するので湿度を保つために朝晩、水撒きをします。
水を撒いた後のボデガの香りもたまらんです~💕

そうだ!ボデガ熟成の味噌を作ろう!と思い(といっても樽の近くでは熟成させず、
隔離して)ひよこ豆で仕込んでみました。
雑菌の繁殖を防ぐ為に酒精強化用アルコール(96%)を消毒に使用🤭
暑すぎて、発酵が早まりそうですが💦
美味しくできることを祈りつつ🙏

ではでは、また~!
Momoko

Noches de San Telmo第一夜

こんにちは、Ayaです。オリーブの花粉症シーズンもいよいよ本格的になってきました。今年の春は風が強い日が多く🤧ティッシュ箱が手放ぜばぜん。。。

 

今年もペーニャ・ラ・ブレリアにて、第30回Noches de SanTelmoと題されたフラメンコのイベントがスタートしました。

第一回目は、1977年生まれのカラコリージョ・デ・カディス。祖父がカラコール・デ・カディスという歌い手で、その芸名を継いだそう。

ソレア、アレグリアス、マラゲーニャ、タンゴ、シギリージャ、ブレリア、ファンダンゴなど、豊富なレパートリーを披露してくれました。

中でも、カディスのカンテであるアレグリアス、マラゲーニャ・デ・メジソの絶妙な間合いが見事で、観客を沸かせていました。

客席にはギタリストのドミンゴ・ルビチやカンタオールのペペ・デ・ラ・ホアキナ、マテオ・ソレアをはじめ、地元のアーティストの顔ぶれも沢山見受けられました。

となりに座ったお客さんはわざわざアルヘシラスから歌を聞きに来たそう。

 

 

歌もさながら、ギタリストのパコ・レオン王子の芸が光っていました。パコ・セペーロの一番弟子である彼の演奏には、師を思い起こさせる音の鋭さと美しさ、反射神経、リズム感覚のよさが溢れていて、それでいて決して真似ではない、パコ・レオン自身の個性へと昇華されたよいギターでした。

謙虚さと品、揺るぎない風格と存在感。これまでも何度も彼のギターを聞いてきましたが、この日の演奏には驚かされました。膨大な時間と努力と信頼関係を土台に、師から弟子へと脈々と受けちがれていく芸。

以前パコ・セペーロが「自分の子供たちは誰も音楽の道に進まなかったから、パコ・レオンは実の息子同様」と彼を紹介してくれたことがありました。

 

ペーニャ・ラ・ブレリアの皆さま、素敵な舞台をありがとうございました。

(momoko隊員 撮影)

 

ではまた~

SEMANA SANTA 2026年

こんにちは☀
こちらはセマナ サンタ(聖週間)も終わり、町は通常モードに。
次は、馬祭りに向けて準備が始まっております。
スペインは本当に祭りが多い🤭
今年は、セマナサンタ中は天気も良く、1週間、町は人で溢れていました。

※Semana Santaセマナ サンタとは
カトリック信者にとって最も大切な宗教行事。
イエス・キリストの受難からの復活を祝います。
キリスト像とマリア像の山車(パソ)を、教会の信者である
コスタレロ(パソの担ぎ手)によって担いで練り歩きます。
↓今年の町の様子。

↓移動式オルガンと合唱隊

セマナサンタ中は学校もお休みで、ちびっ子も夜遅くまでくりだしています。スペイン人の足腰の強さは、バルでの立ち飲みでもそうですが、小さい頃から養われているんだなと思います😊

↓ずっと裸足で歩く人も

↓かなり密です

↓真夜中も楽隊の音楽が響き渡っております!日本なら騒音規制法に引っ掛かりますよね🤭

↓大量の花びら


www.youtube.com

↓これは夜中の写真。すごい人😲


金曜日(木曜日の深夜)は真夜中から6つの教会からパソが出ます。
毎年必ず行く、サンミゲル教会のプロセシオン。
夜中1:45に教会を出て、朝の7:10に戻ってきます。
楽隊なしで静けさの中、パソのきしむ音と呼吸が暗闇の中で聞こえます。

↓キリストや聖母マリアのパソに向かって歌われる宗教歌“サエタ”です。
その時、楽隊の音楽はやみ、静寂の中サエタが響き渡る感動のひととき。

↓朝方、チュロス屋さんには長蛇の列が!

朝方に油たっぷりのチュロス。スペイン人、胃も強し!

ではでは、また~!

By Momoko

 

 

公立音楽院の文化週間

こんにちは、Ayaです。

ちょっと時間が空いてしまいましたが、ヘレス公立音楽院"CPM Joaqín Villatoro"の文化週間についてレポートしたいと思います。

ヘレスの音楽院では基礎課の4年、プロフェッショナル課の6年の計10年間にわたり、専攻楽器の個人レッスンのみならず、コーラス、ソルフェージュ、オーケストラ、作曲や音楽分析など、多岐にわたる教育が受けられます。専攻楽器も幅広く、打楽器、弦楽器、吹奏楽色々あります。

 

この文化週間は毎年セマナサンタの一週間前に開催され、コンサート、ワークショップなど、沢山のイベントで構成されています。セミナーも進路相談や楽器製作の専門家による講義といった真面目なものから、最近のポップス歌手の服装研究のような気軽なものまで様々。

 

セミナーはものにより生徒専用だったり有料だったりしますが、コンサートは、基本的に誰でも聞きに行くことができます。生徒の日頃の成果を発表する場としてはもちろん、普段教育者である先生方の、一演奏家としての熱い一面を見せていただけるのも魅力です。音楽院建物のホールのみならず、公立の様々なイベント会場で行われます。

 

セミナーの一貫で、セビージャ出身の著名な踊り手、トロンボのフラメンコ講義が行われました。

小道具をそろえ、子供たちにも分かりやすく視覚的に「人生とは、フラメンコとは」を語るトロンボ。独自の世界観に始めは用心深そうにしていた子供たちも、最後は舞台に上がり、目を輝かせて一緒にフラメンコのリズムでコミュニケーションをとっていたのが深く印書に残りました。トロンボは無償で各地の刑務所、学校など様々な場所でライフワークとして講義を行っているそう。

小道具の数々

また、フラメンコギター専攻課の先生によるコンサートも。

先生一人一人のソロのあと、カンタオーラを招いて歌伴奏のデモンストレーション。

歌い手一人にギタリスト4人というのは珍しい光景です😅

最後はバイラオーラによるアレグリアス。

 

最終日には、音楽院のホールがオーケストラ会場に早変わり。

音楽院は、かつてPaz Varelaというボデガだったそう(momoko隊員調べ)。天井が高く、音がよく響きます。

ではまた~‼️

 

 

休日の朝シェリー!El Puerto de Santa MariaからCadizへ

こんにちは☀
こちらはSEMANA SANTA(聖週間)が始まり、町は楽隊の音楽が鳴り響いております。

そして朝晩はまだ冷えますが、春めいてまいりました🌸
ブドウの樹も芽吹いております。

さて、今日はヘレスから一日シェリー遠足をご紹介!
シェリーの生産地、隣町のEL PUERTO DE SANTA MARIA(以下プエルト)で午前中からハシゴシェリー、そしてフェリーにてカディスまでのコースです!
朝の電車でプエルトへ。ヘレスからは一駅で約10分。
先ずは市場へ。駅から市場まで歩いて約10分。

その後は朝一のシェリーを飲みにBodegas Obregonいざ出陣!

ボデガス・オブレゴンは1935年にホセ・ルイス・ゴンサレス・オブレゴン氏によって創業。ここのシェリーはルスタウ社のアルマセニスタシリーズ「フィノ・デ・エル・プエルト」でも有名です!
10時過ぎに着いたのですが、すでに飲んでいる方もいたり、
シェリーを買いに来る方もいたり。
早速、朝シェリータイムでございます🤭

フィノのハーフボトルで3.30€。

週末はボデガの中で食事もできます😋いつも混むので予約が必須です。

     ↓樽に囲まれて♪          ↓メニューはこんな感じ

さてお次はPeña La Soleraへ。午前中なのに近所の人でもう賑わっています🤭

ここにある樽のオールドシェリー美味しいですよ~😋
サラミやチーズなど、ちょっとした酒のつまみもあり〼😋

プエルトに行く時は必ず訪れるバル♪


そして、スペインで最も古い食料品店のひとつ「La Diana」へ。

15年ぶりかに立ち寄ったのですが、実は昔、プエルトの語学学校へ通っていた時に、帰り道に立ち寄っていたお店です。
現在は娘さんのロシオさんに引き継がれていました。
カウンターの中には娘さんがいらっしゃいますが、
お父さんのホセさんも毎日いるとのこと😀
懐かしすぎて涙が出そうでした!お互い年を取りました🤭。
当時は今のように飲み物を提供しておらず、こっそり飲ませてもらっていましたが、
現在はテーブルもあり、買い物がてら一杯ひっかけることができます。
おつまみ付きで😋
整理整頓された店内は、昔と変わらず。

続きまして、フェリー乗り場までの道のりにある、
Bodegas Gutiérrez Colosíaのデスパチョをちらっと覗いて、

こちらのボデガはボデガのすぐ近くに「Bespoke」というレストランも経営されています!

https://bespokepuerto.com/nuestra-historia/

こんなペアリングメニューもありますよ~!

 

 お次はPavías de merluza(メルルーサのフリッター)で有名なバル、「Casa Paco Ceballos」へ。メルルーサとはタラに似た淡泊な白身魚で、衣はサックサク、魚はしっとりしていて美味しいのです!いろいろなバルで食べましたが、ここのが一番!

プエルトに行かれたら食べなきゃ損です!

さて、いよいよフェリーに乗船。ヘレスから電車でもカディスに行けますが、
フェリーがおすすめです💕

プエルトからは約30分。景色を眺めながら、いざカディスへ!
カディスの港からビーチまでも歩いて20分ほどです。カディズの海は澄んでいてきれいですよ~⛱
今回はPlaya de Santa Maríaへ。

まだ泳いでいる人はいないかと思ったら、泳いでいる人も!
ビーチの前にレストランもあるので、食事も楽しめます。

ヘレスにはセビージャから日帰りとか、数時間立ち寄りとかの方が意外と多いのですが、ヘレスから近場で色々なところへ足を延ばせますので、ヘレス泊お勧めです♪

この日は立ち飲みで、10時間近く座らない状態だったので、次の日は筋肉痛に…。
ではでは、また~(^^)/

By Momoko

 

 

Glosa Flamenca

こんにちは!

ヘレスの街角に"azahar" と呼ばれるオレンジの花の香りが芳しく漂う今日この頃。すっかり春めいてきました。

 

ペーニャ・ラ・ブレリアでグロサ・フラメンカというイベントがあると知り、一足早くサエタを聞こうと、行ってきました。

辞書を調べると、Glosaとは「解説」の意味があるそう。よくpregón(開会宣言)というのがありますが、似た趣旨でしょうか。

もうすぐセマナサンタが始まるから、団結し信仰(親交も?)を深めようという計らいなのではないかと想像します。

フラメンコの会と違い、ペーニャ会員や信仰会の会員、その家族など、身内率高めです。

信仰会の歴史や、聖母像の彫刻家についての解説、詞の朗読、盛りだくさんのスピーチの合間に、3人のサエテーロ(宗教歌であるサエタを聖母像に捧げる人)が登壇。

 

José Morito

Lidia Hernández

Alfonso Mijita

いずれも聞き応えのある素晴らしい歌でした。

Hermandad del transporteはトラックの運転手さんの守り神らしいのです。この祈りが天に届いて、世界平和、そしてついでにガソリン代を安くしてくださるといいのですが・・・😌

ギターの調べと共に詩の朗読

こちらの聖母、Reina del transporteは、セマナサンタ初日のDomingo ramosに出るpasoだそうです。

晴れるといいですね❗

ではまた~

Ayamomo

 

 

 

 

 

 

 

ヘレス道きわめ隊