ヘレス横丁Duende de Jerez

シェリーとフラメンコのふるさと、アンダルシアの 町ヘレス・デ・ラ・フロンテーラより、日々のあれこれを発信します。

La Cabalgata de Reyes Magos 2025

サンボンバ(Zambomba)!そして現実

こんにちは!
ヘレスは今“サンボンバ”で大賑わいです。
11月末くらいから始まり、クリスマスまでの間行われます。
みなさま、サンボンバはご存知ですか?
サンボンバという言葉には二つの意味がありまして、
一つめは、
「陶器の壺に布を張り、真ん中に棒を刺したシンプルでユニークな楽器」のこと。
手に水をつけて上下にこすって摩擦で音を出します。
ボンボンボンとベースのような音が鳴ります。
↓これ

二つめは「そのサンボンバやギターの伴奏に合わせて、パルマ(手拍子)やギザギザした
アニス酒の瓶を鳴らしてリズムをとりながらビジャンシーコ(クリスマスソング)
をみんなで歌う宴」ことです。

非常に古い文化であるサンボンバは、もともとはご近所さんたちが
パティオ(中庭)に集まって始めたのが起源。
火を囲んでビジャンシーコを歌い、シェリーやアニス酒をたっぷり使って作る
伝統的なお菓子「ペスティーニョ」をつまみながら、
シェリーやアニス酒を飲みながら楽しみます。

↓ペスティーニョ(Pestiño)

↓火を囲んで~

現在サンボンバはヘレスの観光資源の一つでもあり、
劇場、バル、ペーニャや広場など町のいたるところで行われており、
沢山の人がヘレスを訪れています。

↓クルス ビエハ地区のサンボンバ


www.youtube.com

↓バルでも

↑ボデガに行くのにこの道を通るのですが、とっ、通れない😱

↓ボデガでは、毎週末貸切でサンボンバの予約が入っており、皆さん10時間くらい
立ちっぱなしで、飲んで食べて歌って踊っています。恐るべしスペイン人の体力🤣

実は年々激しくなるサンボンバ。こんな記事がヘレス新聞にでていました。
タイトルは「サンボンバは地獄だ」
中心部に住む人達は沢山の問題を抱えることになってしまいました。 
ゴミ、騒音、道路閉鎖、破壊行為、その辺で用を足したり、もどしたり、
広場には割れたガラスの破片が散らばっている。
観光資源であり、雇用の増加はあるとはいえ、近隣の人たちで楽しんでいたものが、
なんだか大きなパーティみたいになってしまい、苦しんでいる近隣住民がいるのも
現実。

↓この写真はまだ20時位の写真です。朝になる頃にはゴミまみれだす。

とはいえ、サンボンバはまだまだ続きます。
ではでは、また!

By Momoko

 

 

 

 

 

 

ヘレス道きわめ隊